「SaGa25周年」に始まった、SaGaと信濃屋のスコッチウィスキーコラボレーション。
「SaGa30周年」を迎えた今年、瞬く間に完売したあのコラボレーションボトリングが再び甦ります。
今回は、5年ぶりとなるウィスキーから4つの物語が語られます。
ラベルはイラストレーター小林智美氏が描く、
「サガ フロンティア」より四人のキャラクター「ルージュ&ブルー」、「アセルス」、「クーン」。
そして「ロマンシング サガ -ミンストレルソング-」より破壊女神「サイヴァ」の美しいデザイン。
琥珀色の物語は、語り手によって伝承となり、新しい時代を迎えてもその輝きを忘れないだろう。
信濃屋によって選び抜かれた記念すべきウィスキーの物語を是非お楽しみください。
GLENFARCLAS 1990
aged 30 years
SAYVA
GLENFARCLAS 1990
aged 30 years
SHINANOYA NET SHOP にて
抽選販売受付開始
抽選期間 3月13日(土)12:00から
3月14日(日)11:59まで
※商品の販売は3月26日(金)からとなります
BURNSIDE 1996
aged 23 years
なぜ戦うのか。それは宿命だから。
そのために長い時間を掛けて準備を整えてきた。
最初から互いの最高の術をぶつけ合おう。
この感触、求めて続けてきた永遠の恋人に出会ったような、
甘い喜び。次の瞬間、
走り抜ける電撃と引き裂かれる激痛が取って代わる。
捻じられ、伸ばされ、叩きつけられ、焼かれ、凍え、
泣き叫び、狂喜し、殴り合い、抱きしめあい、罵り、慈しみ、
この瞬間を共有できるのは我ら二人のみ。
なぜ戦うのか。答えはここにあった。
我らは、始めから一人だったのだ。
text by 河津秋敏
LINKWOOD 1992
aged 27 years
見つめられると鼓動が高まる。これは、恋？
そんな甘さに身を任せれば、
苦い刺激に口の中は血の味で満たされる。
絶対の服従を求める者と、絶対の忠誠を捧げる者の狭間に、
身を寄せ合い心を通わせる余地など無い。
それが妖魔の世界。
目を閉じて、これは夢だと唱えても、私の現実は変わらない。
この居心地の悪い寝台に囚われて、
明日を信じる心まで失ってしまうのか。
だから私は、未来に向かって命じる。
「我が名はアセルス、道を開けよ！」
text by 河津秋敏
HIGHLAND PARK 2003
aged 13 years
今でも時々、マーグメルの夢を見る。
真っ青な空、爽やかな風、草と土の優しい匂い。
ボクらラモックスは、そんな美しいマーグメルの大地で
思う存分駆け回るんだ。
でもそれは、指輪が見せたウソっこのマーグメル。
怪しい色の空、よどんだ空気、腐っていく大地、
それがボクの本物のマーグメル。
そんな場所でもボクらは駆け回っていたけどね。
やっぱりボクは、ウソっこでも美しいマーグメルの方が好き。
だから今夜も、おやすみのあいさつは、
「マーグメルよ、よみがえれ！」
text by 河津秋敏
30年の想いと共に語られる
4本のウィスキーの物語、
ぜひご堪能ください
「サガ フロンティア」は、1997年にPlayStation®️向けに発売されたロールプレイングゲーム(RPG)。プレイヤーは好きな主人公を選択し、自分だけの物語を進めていきます。主人公たちにはそれぞれ違った目的と結末が用意され、「フリーシナリオシステム」により、途中の選択によってその後の展開が変わります。奥深いシステムが自分だけの物語を果てしなく広げてくれるでしょう。またバトルでは、新たな技を習得する「閃き」、技や術、特殊攻撃を仲間と連続して繰り出す「連携」によりドラマティックなバトルをお楽しみいただけます。この度、本作はリマスター版となってついに登場します。8人目の主人公・ヒューズの追加や、美麗なグラフィック、当時未実装となったイベントや新機能も追加され、さらに遊びやすくなった本作をぜひプレイしてみて下さい。
神は人をつくり、人は物語をつくる。封印から1000年。結界の力が弱まりつつある世界に不吉な影がしのび寄ろうとしている。主人公たちは、邪神サルーインの復活を止めることができるだろうか…。スタート地点も境遇も全く違う8人の主人公。1人を選び広大な世界を自由に冒険、その行動が世界に影響を与え様々に変化する……。「ロマンシング サガ -ミンストレルソング-」は、「ロマンシング サ・ガ」のフルリメイク作品として2005年にPlayStation®️2向けに発売されました。グラフィックはフル3Dになり、キャラクターデザインも大幅に変更。“閃き”や“陣形”など、「ロマンシング サ・ガ」以降のサガシリーズからの要素も加えられ、リメイクの域を超えて完全新作と呼べるクオリティでした。
世界中のウィスキー愛好家へ日本のウィスキーマーケットの質の高さや情熱を文化とともに発信していくことをテーマに、厳選が重ねられ、1樽限定でボトリングされるウィスキー。日本のウィスキーリテイラー兼ボトラーとして、過去約150樽以上もの原酒が、SHINANOYAプライベートボトリングとしてリリースされている。
1930年創業、東京・横浜を中心に酒販店とスーパーマーケットを展開。ウィスキー部門では、世界のウィスキー業界内で最も貢献したショップに贈られる「アイコンズオブウィスキー」を4度獲得という日本初の快挙を達成。世界トップ3に選出され、世界に認められた専門店としてその名を広めた。
NAME
"ROUGE&BLUE” BURNSIDE 1996-2020
AGED
23年
CASKTYPE
Bourbon Hogshead
CASK NO.
#18
ABV
700ml / 49.2％
TASTING
秋の麦畑、乾いた土と枯葉、ドライオレンジ、丸太小屋のような古樽の乾いたウッディーさ、カルダモン、サクサクのクッキー、バター、綺麗なバニラクリーム。奥からグリーンフルーツ、ライムや青肉メロンが現れる。
口に含むと、柔らかくて一体感がある。麦のクリーミーさと蜂蜜、ライムピール、青りんご、オレンジマーマレードが絡み合い、バニラカスタードやフルーツタルトへ変化し、ぬるいエールビールの様な、程よく香ばしさとビターが続く。
調和が取れた深く優しいフィニッシュ。シトラスやグリーンフルーツの華やかでフルーティなフレイバーと、熟成感のある麦のクリーミーさが絶妙なバランスで絡み合う。
ブレンデッドモルトとは思えないほどバランスに優れた一体感のある仕上がり。そこには不思議な親和性がある。同じ部分を持ちながら、明らかに異なる部分をも持っている。グレンフィディックとバルヴェニーという兄弟蒸留所のそれぞれの個性が混ざり合うことで生まれた特別な一体感は、「ブルーとルージュ」が辿り着く、残酷な起源の物語に似ている。
Tasted by (株)信濃屋食品スピリッツバイヤー 秋本
NAME
"ASELLUS” LINKWOOD 1992-2020
AGED
27年
CASKTYPE
Hogshead
CASK NO.
#5304
ABV
700ml / 48.3％
TASTING
エレガントで繊細。静謐で美しいアロマ。洋梨、グリーンアップル、氷をつめたグリーンティー。白い薔薇。グレープフルーツピール、クリームビスケット。加水でスイカの皮。
口に含むと、白ワインのムルソー、ジャスミンの花、アンジェリカ、アップルシャーベット、オレガノやタイムのドライハーブ。非常にドライで、かすかにピートも現れる。
冷たい感じの心地の良いフィニッシュが続く。ホワイトチョコレート、少量の加水で甘みが引き立ち、熟成によって磨かれた、奥行きのあるボディが姿を現す。
高貴で女性的。貴婦人のような上品なフローラル&フルーツと、内に秘めた意志の強さを想わせる、ドライで芯のある麦の味わいが印象的。27年熟成という長い年月を、古樽の中で眠ることでほぼ変わらぬ姿であり続けた。半妖「アセルス」の生きる苦悩を想像させる。冷徹で優美なリンクウッド。
Tasted by (株)信濃屋食品スピリッツバイヤー 秋本
NAME
"COON” HIGHLAND PARK 2003-2017
AGED
13年
CASKTYPE
Hogshead
CASK NO.
#20
ABV
700ml / 52.4％
TASTING
オイリーで華やか。ヘザーハニー、甘いドライハーブ、シフォンケーキ、ボンタンアメ、モスコミュール。次第に立ち上る野火の煙、沈香のお線香、柚子とジンジャービスケット、凍頂烏龍茶の流麗なビターネス。
口に含むと、リッチなボディで綺麗なバランス。すりおろした林檎、蜂蜜レモン、心地よくスモークが重なる。加水でアロエ、ヘザー、海藻のミネラルさが引き立つ。
フィニッシュは、蜂蜜ミルクと吹き付ける潮風のようなソルティーさが折り重なりながら長く力強く続く。
明るく溌溂としたエネルギーに溢れる表情を見せる一方で、リッチなボディと厳しい海風に育まれた王道の素質の高さを感じさせる。母国の命運を救うという重い宿命を背負いながら、天真爛漫に明るく突き進んでいく「クーン」の運命に重なる、そんな明暗を併せ持つハイランドパーク。
Tasted by (株)信濃屋食品スピリッツバイヤー 秋本
to
STORY
to
SPEC
NAME
"SAYVA” GLENFARCLAS 1990-2020
AGED
30年
CASKTYPE
Hogshead
CASK NO.
#7075
ABV
700ml / 54.4％
TASTING
カカオ、アンティーク家具。プラムや杏子、カシス、サルタナレーズン、ムスクの香水、強く樟脳。落ち葉や湿った黒土。長期熟成のアルマニャックにも通じる力強く非常に複雑なアロマ。時間経過で、アメリカンダークチェリーやオールドリキュールのアマレットの様な香りも感じられる。
口に含むと、ドライイチジクとプルーンの濃厚なフルーツが口の中に広がる。甘酸っぱいアメリカンチェリーとパイ生地のような香ばしさ、次第にコールドブリューのコーヒーリキュール、デメララシュガー。ナツメグやシナモンのオークスパイスが支配的に。
余韻はウッディーなビター&タンニンを伴って、流れ過ぎた時間を愛でるように長く続く。その中で、赤い薔薇のようなフローラルさが現れ、だんだんと静かに消えていく。
30年の長期熟成を迎えたグレンファークラス。円熟味を帯びた艶っぽく魅惑的なアロマはダークフルーツと樟脳の闇のベールを纏いながら、注がれたグラスの中でゆっくりとそのかたちを変えていく。その姿はとても麗しく妖艶で、気が付けばすっかりと魅了されて、我々を取り巻く日常を破壊し、琥珀の世界へ堕落させていくだろう。破壊女神サイヴァのイメージにも重なる長期熟成のブランデーにも通じるジャンルを超越した一樽。
Tasted by (株)信濃屋食品スピリッツバイヤー 秋本
破壊と創造。
その均衡が恒常性を産みだす。
だが人は創造を尊び、破壊を嫌悪する。
創造の見せる甘い夢を信じ、破壊が示す現実から目を背ける。
この液体を口に含み飲み干せ。
長い時を経て、創造の柔肌は破壊の切っ先を丸め込み、
かくも甘美な味わいを作り上げた。
これぞ創造神の魔力。
だが我は創造神に抗う。
埋伏された破壊の力は汝の中で覚醒する。
破壊の力に身を任せ、杯を重ねよ。
肉と血と魂を、創造の呪縛から解き放て。
破壊せよ、破壊せよ、破壊せよ！
text by 河津秋敏
